こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年16本目】映画「BLUE GIANT」観ました。
【解説・あらすじ】
仙台に暮らす高校生・宮本大。
ジャズに魅せられてテナーサックスを始めた彼は、来る日も来る日も河原でテナーサックスを吹き続ける。
卒業を機に上京した彼は、ライブハウスで同世代のピアニスト・沢辺雪祈の卓越した演奏を聴いてバンド結成を持ち掛ける。
取り合わない沢辺だが、聴く者を圧倒する宮本のサックスに胸を打たれて話に乗り、
さらに宮本の熱意に感化されてドラムを始めた高校の同級生・玉田俊二も加わって“JASS”が結成される。
日本のジャズシーンを変えようと、彼らは邁進していく。雑誌「ビッグコミック」で連載されていた石塚真一の漫画「BLUE GIANT」を原作にしたアニメ。
ジャズに魅了されてテナーサックスを始めた青年が、バンドを結成して日本のジャズシーンを変えようとする。
監督は立川譲。
ピアニストの上原ひろみが音楽を担当している。
【感想】
スクリーンから飛び散る音が、汗が、胸を穿ち、頬を濡らす。
音楽アニメ、いや、音楽映画の一つの確かな到達点!!!
まずストーリー。
原作コミックは未読なのですが基本的な青春モノなのでそれほど苦もなくストーリーは理解できます。
舞台設定は実にシンプル。
キャラクター設定もはっきりしている。
その一方、ディテールの表現、心情描写がとても緻密。
誰しもが十二分に感情移入できる間口の広い脚本です。
そして演出、なにより音楽。
「新曲を原作ファンを納得させるだけのクオリティで鳴らす」という高難易度な演出が強いられている本作。
その大きく高い壁を匠な映像表現と、当代きっての音楽家のセッションで切り裂く、まさにJAZZ的な解決法でクリア。
特にラストにかけてのLIVEシーンは本当に伝説的。
すごいものを観てしまった。
凄まじいものを感じてしまった。
劇場ですから立ち上がれないのですが、脳内では完全にスタンディングオベーション。
音楽の素晴らしさを全身で受け取る多幸感に包まれました。
さて。
劇場をでて振り返って、この上なく興奮した気持ちを少しづつさましたとき残ったもの。
実は音楽ではありませんでした。
正確な目標。
厭わなき努力。
成功を疑わない強靭な精神。
この掛け合わせの最大値が才能で、その先にこそ夢がある。
シンプルな方程式が徹頭徹尾貫かれた、純度の高い意志。
この、赤よりも熱い青い炎。
「BLUE GIANT」に僕は焼かれてしまった。
結構いい歳になり、「希望」「夢」は口にするのは恥ずかしいけれど。
でもまだ行ける。
そんな気持ちにさせてくれた、何かを取り戻せたような貴重な時間だったと思います。
【価点・つけるとしたら】
☆4.5です。
これは是非劇場、できれば音の良い環境でご覧いただきたい!!
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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