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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2022年02月01日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年9本目】映画「猿楽町で会いましょう」観ました。

猿楽町で会いましょう

【解説・あらすじ】

駆け出しのカメラマン小山田修司(金子大地)は売り込みに行った雑誌編集部で、
インスタグラム用の写真を撮ってくれる人を探していた読者モデルの田中ユカ(石川瑠華)を紹介される。
ユカに惹かれた修司が猿楽町で撮った写真は周囲に認められ、やがて二人は付き合うことになる。
しかしユカは、修司を自分の部屋に入れようとしなかった。

次世代のクリエイターの発掘・育成をモットーとした「未完成映画予告編大賞」でグランプリを受賞した予告編を基に、
カメラマンと読者モデルの関係を描いたラブストーリー。
数々のCMを手掛け本作が長編デビュー作となる児山隆監督が、都会に生きる男女の性愛を映し出す。
金子大地と石川瑠華が主演を務め、柳俊太郎、小西桜子、前野健太らが共演。

【感想】
これはラブストーリー?青春モノ?いやいやホラーでしょ、と観る人によってテーマが替わる、どえらく挑戦的な映画!

まずストーリー。
これは脚本がよく練られていて率直に面白い。
ボーイミーツガールのラブストーリーの文法を守りながら、成長痛的な青春物の要素で味付けし。
最終的には精神的ホラーとでも言えばよいのか、そういえば!あそこで!みたいな細かな伏線をしっかり回収。
時系列の使い方も巧みでした。

演出、キャスティングも絶妙。
役者陣は結構「腹の座った」演技。
軽い様に見えてしっかりトルクの効いた、グイグイっとした演出。
脚本をいかしきっているとかんじました。

観る人によって替わる、とは前述のとおりですが、僕にはもう完全にホラー。。
こんな怖い思いはしたことないし、したくないし、今後もご勘弁願いたい。。。

信じたいものが信じれる世の中を望んでやみません。。。。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2022年01月26日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年8本目】映画「イン・ザ・ハイツ」観ました。

【解説・あらすじ】

リン=マヌエル・ミランダによるブロードウェイ舞台劇を、彼自身の製作で映画化したミュージカル。
ニューヨークの一角に暮らしながら、自分の夢を追いかける青年たちの姿を映し出す。
メガホンを取るのは『クレイジー・リッチ!』などのジョン・M・チュウ。
アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズのほか、レスリー・グレイス、メリッサ・バレラなどが出演する。

ニューヨークの片隅にある街、ワシントン・ハイツ。
祖国を離れてそこに暮らす人々は、ストリートに繰り出しては歌とダンスに興じていた。
うだるような暑さだった真夏のある夜、大停電が発生。
進学、仕事、恋で悩みを抱えながらも夢に向かってまい進していた若者4人の運命が、思わぬ方向へと動き出す。

【感想】
現実社会の閉塞感を夢と希望で乗り越えようとする若者たちの群像劇!
大・好・物・です!

まずストーリー。
アメリカが抱える移民の建前と実情をベースにしながら、
「ホーム(故郷)」とはどこか、それはどういう存在なのかを問う構成。
若者たち抱える葛藤、居場所の所在なさ、人生が設計図通りに行かない息苦しさ。
思っていたよりも社会性の高い、場所や人を問わない大きな物語に深く共感しました。

演出も的確。
ストーリーをかすませない音楽、音楽だけに偏らないストーリー。
ミュージカル映画の基本をきっちり抑えながら、絶妙なさじ加減。
派手と静かなを共存させる画作りもメリハリがあり好印象。

難点を言えば
・それでもミュージカル映画なのだから最低2曲は観終わった後口ずさめるぐらいのキャッチーナンバーがほしい。※僕には1曲だけでした。
・尺が長い。これはおそらく原作に忠実な上、アメリカの今の社会情勢を組み込んだためですかね?
・ならばひとりひとりのキャラの輪郭をもう少しだけくっきり目にチューニングしてほしい。

です。

とかく不寛容が席巻し、楽しさを見失い、ホームがわからない日々、世の中。
不朽の名作はやはり鋭いところをついてくる。
まずは「今いる場所」、「今一緒にいる人」を振り返りたい、そんな気持ちにさせてくれる作品でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2022年01月25日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年7本目】映画「プロミシングヤングウーマン」観ました。

【解説・あらすじ】

女優、エメラルド・フェネルが監督と脚本を務めたサスペンスドラマ。
輝かしい未来を歩もうとしていた女性が、ある出来事を契機に思わぬ事態に直面する。
キャリー・マリガン、ボー・バーナムのほか、ラヴァーン・コックス、アリソン・ブリーらが出演する。

明るい未来が約束されていると思われていたものの、理解しがたい事件によってその道を絶たれてしまったキャシー(キャリー・マリガン)。
以来、平凡な生活を送っているように思えた彼女だったが、夜になるといつもどこかへと出かけていた。
彼女の謎めいた行動の裏側には、外見からは想像のできない別の顔が見え隠れしていた。

【感想】
ポイスン&ポップな復讐劇!

まずストーリー。
有望(プロミシング)な若き女性二人の友情を奪い去るこれまたプロミシングな男性、そして社会に強烈な鉄槌を下す、リベンジストーリー。
演出は非常にスピーディーでメリハリが効いて、サスペンスとしてはとても痛快で、新鮮な脚本。
一方、主眼であるジェンダー的要素を汲み取るにあたっては正直少し薄味、深みが足りず。
もうひとりのプロミシング、ニーナの扱いというか、表現にももう少し踏み込んでいただきたかった。
全体のキャスティング、その演技演出についても、少しあざとく感じ、ちょっとリードの仕方にムリ感じました。
ラストに至る巧みな脚本、音楽や画作り、衣装といったディテールは非常に優れていて、
総じて満足できたのですが、いずれも「単品」をそれぞれ食べた印象で「コース」として味わいにくく。
お腹いっぱいにはならず、です。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年01月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年6本目】映画「孤狼の血LEVEL2」観ました。

【解説・あらすじ】

柚月裕子による小説を白石和彌監督が映画化した続編で、前作から3年後の物語をオリジナルストーリーで描く犯罪ドラマ。
亡き先輩刑事の跡を継ぎ広島の裏社会を取り仕切るようになった若き刑事が、刑務所を出所してきた暴力団員と火花を散らす。
前作で新人刑事を演じた松坂桃李や彼と対峙する暴力団組長役の鈴木亮平のほか、村上虹郎、西野七瀬、中村梅雀、吉田鋼太郎などが出演する。

広島県警呉原東署刑事二課の日岡秀一(松坂桃李)は、マル暴の刑事・大上章吾に代わり、広島の裏社会を治めていた。
しかし、上林組組長の上林成浩(鈴木亮平)が刑務所から戻ったことをきっかけに、保たれていた秩序が乱れ始める。
上林の存在と暴力団の抗争や警察組織の闇、さらにはマスコミのリークによって、日岡は追い詰められていく。

【感想】

果たしてLVEL2はLEVEL UP するのか?!
大きな期待と少しの不安を感じながら鑑賞しました。

まずストーリー。
ヤクザと警察がズブズブ、という基本中の基本をまずしっかり抑え。
その上で東京や大阪といた都会でもなければ、ロードサイドが主戦場の地方都市でもない、
このジャンルでは特別のアイコン、「広島」をしっかりしゃぶり尽くす。
前作のテンションの踏襲といた点ではまず成功と感じます。

そしてキャスティング。
松坂桃季、鈴木亮平はともに怪演!
村上虹郎&西野七瀬もジャストな配役、ヤクザ映画に必要なキャストは全員出てるオールスター感。
満腹できます。

気になったのは2点。

まず設定。
鈴木亮平演じる上林のキャラクターは正直ヤクザの凄みとかじゃない別のレイヤーのもの。
組織と組織、そこからはみ出る個人と個人のぶつかり合いが見どころの映画なんですが、結構な違和感を感じまた。

次に構成。
アクションの比率が終盤やけに大きく、ちょっと間延び。
またラストの回収も大急ぎ感あり。
ラストのラストも、あのシーンいる?と感じました。

もうちょと洗練された映画にもなったであろう本作ですが、それでも演技合戦、いや演技戦争がしっかり観れた満足感は十分。
LVEL3もあるのかな?あっても良いかなとは思いました。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年01月21日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年5本目】映画「ミックステープ:伝えられずにいたこと」観ました。

【解説・あらすじ】

ヴァレリー・ワイスによるドラマ。
亡き両親が10代のころに作ったミックステープを見つけた少女が、記憶のない両親を深く知る手掛かりにしようと収録曲を調べる。
ジェマ・ブルック・アレン、オードリー・シェ、オルガ・ペッツァのほか、ジュリー・ボーウェン、ジャクソン・ラスボーンらが出演する。

1999年の大みそか。
祖母と一緒に暮らしている12歳のビバリー(ジェマ・ブルック・アレン)は、他界した両親が10代のときに作ったミックステープを発見する。
祖母から親の話を聞かされずに育ったビバリーは、壊れているそのカセットテープに収録された曲を調べれば両親のことを詳しく知る手掛かりを得られると考える。
テープを調べるうちに、彼女は変わり者の隣人エレン(オードリー・シェ)やタフな性格のニッキー(オルガ・ペッツァ)、
レコード店主人のアンチ(ニック・スーン)と出会い、交流を深める。

【感想】
予告編、響くあの名曲!
画面に映し出されるあのギミックの数々。
CDじゃなくてMDじゃなくて、カセットテープにだけにあった、あの温もり、あの自由。
期待値をバンバンに上げまくってみました!

まずストーリー。
これは正直、「よく見かける」感じ。
アメリカの学校の風景、家庭の感じ、子供を守る周囲の大人の眼差し。
どれも悪くない。悪くないんだけど、この映画ならではの視点、
例えば音楽の役割も定位置感があり、味わいは薄め。

キャスティングは、まず主人公の年齢がわかりにくく、おばあちゃんも若すぎる?
社会の実像に合わせたのでしょうけれど、
もう少し年齢を滲ませる演出とかがないと理解に時間がかかりお話に入りにくい要因になっていたように思います。

とはいえ、あの曲が海を超え、年代を越えていくエモーショナルには涙腺堪えがたい物があったのも事実。
だからこそ、もうちょとブラッシュアップしたものを観たかったです。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
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☆5・・・・生涯の名作!です

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2022年01月19日

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【観た/2022年4本目】映画「映画大好きポンポさん」観ました。

【解説・あらすじ】

イラストコミュニケーションサービス「pixiv」で発表された杉谷庄吾によるコミックを原作にしたアニメーション。
映画通の製作アシスタントの青年が目利きの映画プロデューサーに監督として抜てきされ、映画づくりに奔走する。
監督を平尾隆之が務め、制作を『この世界の片隅に』などに携わったスタッフが立ち上げたCLAPが担当。
ボイスキャストには清水尋也、小原好美、大谷凜香、加隈亜衣、大塚明夫などが名を連ねる。

映画プロデューサーのポンポさんのもとで製作アシスタントをしている青年ジーンは、観た映画を全て記憶している映画通だが、
映画を撮ることは自分には無理だと思っていた。
しかし、15秒のCMをつくったことから、彼は映画づくりの楽しさに目覚める。
そして、彼はポンポさんに大ヒット間違いなしの映画の監督に指名される。

【感想】
映画を主題にした映画もまたジャンル映画で、その切り口はもう数多にあたのだけれども、まだこの視点があった!

まずストーリー。
プロディーサーと映画監督の関係性、そしてクランクアップから劇場に架かるまでを描いたのはとても新鮮に感じました。
特にどのくらい膨大に撮影をし、それを編集で切っていく様子はちょっと想像していた物の外側描写。
ここまでやるんだ、、、が実感です。

キャスティング(ボイスキャスト)も本職の声優さんと実写の俳優さんをバランスよく配置。
演出の冴えもありよく見られる段差のようなものは感じませんでした。

お仕事ムービーとしても見れる本作ですが、気になる点も。
たしかに、「本気でやる」ことはとても大切で、その先にしかつかめないものもあるのも事実。
ただ、「死ぬ気でやる」「体壊してまでやる」のはちょっとオールドスクール。
もっとチームでとか、際立った個性を孤立させない、とかそういったアプローチのほうが見やすかったように思います。

総じて満足感が高い、この映画。
夢は昨日のものじゃなく、今日から始まるのだと勇気づけられました。
大人になっちゃったと思っている「あなたに」「僕に」おすすめの一本です!

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年01月16日

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【観た/2022年3本目】映画「アメリカンユートピア」観ました。

【解説・あらすじ】

デヴィッド・バーンによるアルバム「アメリカン・ユートピア」が原案の舞台を映画化。
2019年秋よりブロードウェイで上演された舞台を再構築し、デヴィッド・バーンと11人のミュージシャンやダンサーたちが舞台に上がる。
スパイク・リーが監督を務め、デヴィッドと共に製作も手掛け、ラジオDJや音楽評論家などの肩書を持つピーター・バラカンが字幕監修を担当している。

元トーキング・ヘッズのメンバーで、現在はソロ活動をするデヴィッド・バーンが手掛けたアルバムを基にしたブロードウェイの舞台が評判を呼ぶ。
これを受けてデヴィッドは映画監督のスパイク・リーに映像化の話を持ち掛け、本作が完成する。
冒頭では、プラスティックの脳を手にしたデヴィッドが登場。人間の脳の進化や、現代社会が抱えるさまざまな問題について語り始める。

【感想】
え!たった107ふんだったの?
とてもそんなコンパクトだったとは思えない、この満足感、この上ない多幸感。
そして溢れ出る嫉妬の感情。。。
学生時代、それこそ演劇にかぶれ、溺れていた身、やりたかったことのすべて、本質の部分を抉られたのです。。

まず前フリですが、デヴィッド・バーンについての前情報無しで鑑賞に望んだので、
あのトーキンズヘッズのフロントマンであることに途中まで全く気づかず、楽曲も知らず。
それでも巧みな構成、歌とトークのバランスでグイグイ引っ張っていく、凄まじい推進力!

そしてデヴィットとその仲間たち、総勢11人の完璧な調和。
この調和の中から生まれてくる自由。
その自由の中から生まれてくる喜び。

演劇であり、映画であり、LIVE。
その本質、まさしく生きるを表現しきっている。

こんなことがやりたかった。
こんなことを見せてくれてありがとう。

いつか、本当に現場で観よう。
そして踊ろうと心に決めた、素晴らしい体験でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.4です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年01月15日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年2本目】映画「茜色に焼かれる」観ました。

【解説・あらすじ】

『舟を編む』『町田くんの世界』などの石井裕也監督がメガホンを取り、『そして父になる』などの尾野真千子が主演を務めるヒューマンドラマ。
世知辛い世の中で、時代に翻弄されてきた主人公が、愛する中学生の息子と共にたくましく生きていく。
息子を和田庵が演じるほか、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏などが共演する。

田中良子(尾野真千子)は生きづらい世の中で逆風にさらされながらも、
13歳になる息子・純平(和田庵)の前では胸に抱えた哀しみや怒りを見せずに気丈に振る舞っていた。
一方の純平も、屈辱的な出来事に耐えながら母を気遣っている。
二人はもがき苦しみながらも、あるものだけは手放そうとしなかった。

【感想】
石井裕也という映像作家が、その作家人生における最大の「怒り」を「世間」にぶちまけたまさしく問題作。
ストーリーはまさに逆境、苦境、理不尽、救いの無さが言葉とおり無慈悲に展開。
「コロナの世の中」といわゆる上級国民問題といった「分断の世の中」を緩やかな感情表現を徹底した演出で紡ぐ。
主軸の二人、母と息子のへこたれなさが返って浮き彫りにしていく社会の容赦なさは胸が詰まる、観ていて辛いレベルでした。

キャスト陣はなんと行ってもこれぞ尾野真千子!
母であり、一人の女性であり、それこそ一人の人間であるという凄まじい難題をクリアし、
さらに彼女の色彩を出していくあたりは「名女優」としか言いようがない。
永瀬正敏やオダギリジョーなど脇を固めるにはもったいないぐらいの布陣も素晴らしかったです。

すこしだけ気になったのは、全部を描きすぎに感じたところでしょうか。
「苦しい状況」の数がちょっと多くて、重層化させたときに少し深みが足りない感じ。
ラストにかけての一人芝居シーンも、あれ、演劇馬鹿にしてるのかな?尾野真千子、これなんで応じたの?
くっきり浮いたシーンになっていたように感じました。

ともあれです。

誠実に生きること。
人に優しくすること。
良心に従い、嘘はなるべくつかないこと。

そんな当たり前を当たり前に。

強い意志を感じる作品だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年01月14日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年1本目】映画「ドント・ルック・アップ」観ました。

【解説・あらすじ】

共にオスカーを受賞したレオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンスが主演を務めたコメディー。
地球に接近する巨大彗星の存在に気付いた天文学者と教え子が、世界中にその事実を伝えるべく力を尽くす。
監督・脚本は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などのアダム・マッケイ。
共演にはロブ・モーガン、ジョナ・ヒルのほか、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープらがそろう。

さえない天文学者ランドール・ミンディ教授(レオナルド・ディカプリオ)と教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)は、
あるとき地球衝突の恐れがある彗星の存在に気付く。
二人はオーリアン大統領(メリル・ストリープ)とその息子であるジェイソン補佐官(ジョナ・ヒル)と対面したり、
陽気な司会者ブリー(ケイト・ブランシェット)のテレビ番組に出演したりするなどして、迫りくる危機を世界中の人々に訴えようと奮闘する。
しかし二人の熱意は空回りし、予期せぬ方向に進んでいく。

【感想】
ディザスター・ムービーにもまだ「この手」があった!!
さすがネットフリックス、本当に空きのない布陣と確かな戦術!

まずは脚本&演出。
設定をアメリカの「小さい」部分に目をつけ、そこから大げさな展開にしていく。
実存する人物や企業、実際の事件を想起させるテクニックは秀逸。
結果的に「よくある話」「観たことあるシーン」の連続なのにしっかり没入できました。

また、キャスティングが豪華(すぎる)!
まずバジェット的によくもまあこれだけの!お金あるのねーと感じざる得ないスター軍団!
彼らが役の大きさ、出番の多い少ないにこだわらず出し惜しみなしに演じるのだから、そりゃあ面白い。

強いて言えばラストの伏線回収がミエミエかつ強引だった点、映画美術が既視感アリアリだった点。
おそらく「狙った」のでしょうが、もうちょっと外しても良かったかな、、とは感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
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2022年01月04日

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
新年あけましておめでとうございます
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

新年明けましておめでとうございます!
なにかと大変だった2021年ですが無事乗り切りました!
皆様はいかがでしたでしょうか?

アルシオンは穏やかな年越しでした。
今年も変わらず、お客様の笑顔に尽くしていきたいと思います。
何卒お願い申し上げます。

伊豆高原アルシオン
オーナー 松本和久 &マダム和美

オーナー&マダム

今年はこんな飾り付けでした♪

お正月のリース

お正月飾り

招き寅

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伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
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