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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2021年12月19日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年117本目】映画「悪なき殺人」観ました。

【解説・あらすじ】

第32回東京国際映画祭で観客賞と最優秀女優賞を受賞したサスペンス。
偶然の連鎖が、フランスの人里離れた町で女性失踪事件を引き起こす。
監督はドミニク・モル。
ドゥニ・メノーシェ、ロール・カラミー、ダミアン・ボナールのほか、
ナディア・テレスキウィッツ、バスティアン・ブイヨン、ギイ・ロジェ・“ビビーゼ”・ンドゥリンらが出演する。

舞台はフランス。
山間にある人里離れた町で、吹雪の夜に一人の女性が失踪し、何者かに殺されて見つかる。
農夫のジョゼフ、彼と不倫しているアリス、その夫であるミシェルが疑われるが、彼らはある偶然の出来事で事件とつながっていたのだった。

【感想】

ストーリーはきっちりとしたサスペンス。
かなり複雑な構造で、一つの死(殺人)をめぐり主要5人が錯綜する、二重三重を超えた五重構造。
ちょっとでも目を離すと途端に置いてきぼり。けっこうな集中力が試されます。
ロケーションもフランスとコートジボアールを行ったり来たりします。
多少の地理感覚、フランスとアフリカの関係性や経済格差の知識はあったほうが理解がしやすいでしょう。

俳優陣も多士多彩。
よく見る方々、実力派で揃えた本気モード。
これだけでも相当な見応え。

愛を求めるも、応えてもらえない。
存在の素っ気なさ。
報われなさとでも言えばよいのでしょうか。。
胸に迫る、深く刺さるものがありました。

強いて言うなら邦題。

原題を直訳すると「動物だけが知っている」。
からの、ネタバレ感のすさまじさ&ミスリード。。
みんな「悪なき】とまでは言えないよね、、、、。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2021年12月17日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

いよいよクリスマスですね♪

【クリスマスのお菓子:シュトーレン準備中です!】

近年、クリスマス時期になると日本でもよく見かけるようになった「シュトーレン」。
シュトーレンとは、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツを、バターたっぷりの生地に練り込んで焼いたドイツの伝統菓子です。

シュトーレン

当館アルシオンでも12/23-12/26までデザートと一品としてご用意する予定です。
(うまくいけばちょっと前倒しするかも?です)

当館でもツリーを飾ったり、雰囲気がでてきます♪
12月25日は今年は本当に早々に満室を頂きました。
12月24日はまだ若干空室ございます。

もうご予約の方も、まだこれからの方も
伊豆高原でのロマンティックなクリスマスを当館アルシオンでぜひお過ごしください♪

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
2021年12月16日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年116本目】映画「Mr.ノーバディ」観ました。

【解説・あらすじ】

家庭にも職場にも居場所のない平凡な中年男の覚醒を描いたアクション。
ある出来事をきっかけにロシアンマフィアとの激闘に巻き込まれていく主人公をボブ・オデンカークが演じる。
共演にコニー・ニールセン、RZAのほか、マイケル・アイアンサイド、クリストファー・ロイドらが集結。
イリヤ・ナイシュラーが監督、デレク・コルスタッドが脚本を務めた。

さえない中年男のハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、職場では実力が評価されず、家族からも頼りない父親として扱われていた。
ある夜、自宅に強盗が押し入るも暴力を恐れた彼は反撃できず、家族に失望され、同じ職場の義弟にもばかにされる。
鬱憤を溜め込んだハッチは、路線バスで出くわした不良たちの挑発にキレて連中をたたきのめす。
この事件をきっかけに、彼は謎の武装集団やロシアンマフィアから命を狙われてしまう。

【感想】
まさしく最強、最恐!これぞ無双!
アクションをとことん突き詰めた濃密度の高い映画でした!

まず脚本。
冴えない日常、溜まってゆく鬱屈をシンプルに表現。
からの!!
一気にキレる展開は予想通りではありますがそれでもかなりの爽快感。
話がどんどん膨らんでいくストーリーも有りがちではありますが、これもテンポと構成の巧さで見事に乗り切っています。

演出、俳優陣も全員キレキレ、、、、。
テンションが非常に高く、緩急もあるジェットコースターのようなスピード感。
アクションシーン、とりわけガジェットが多彩で全然見飽きないのもさすがでした。

特筆すべきは音楽。
渋い選曲が光ります。
名曲はどんなシーンにも合うとは言いますが、こんな使い方もあるのだと再認識させられました。

減点があるとしたら、主人公のちょっと無理めな設定ぐらい。

大変楽しい時間を過ごせたと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2021年12月15日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

この度
「楽天トラベルお客様の声」
総合部門で全国エリア3位にランクインしました。
※2021年12月12日現在。

毎週ランキングが入れ替わるのでまあ今週だけの瞬間風速的出来事ではありますが、

珍しいことに違いはないのでご覧いただけると幸いです。

ランキング

 

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | お知らせ
2021年12月08日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年115本目】映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」観ました。

【解説・あらすじ】

南勝久のベストセラーコミックを原作にしたアクションの続編。
誰も殺さずに暮らせというボスの命令を守る暗殺者が、巨悪との戦いを余儀なくされる。
監督は前作に引き続き江口カン。
岡田准一、木村文乃、山本美月、堤真一、平手友梨奈、安藤政信らが新たに出演する。

最強の殺し屋「ファブル」として裏社会で恐れられていたものの、ボス(佐藤浩市)から誰も殺さずに一般社会に溶け込んで生きるよう命じられたアキラ(岡田准一)。
相棒ヨウコ(木村文乃)と兄妹を装い、アルバイト先のデザイン会社オクトパスの社長・田高田(佐藤二朗)と社員ミサキ(山本美月)に素性を知られることなく平穏な日々を過ごしていた。
そんな中でアキラはNPO団体の代表を務める宇津帆(堤真一)と出会い、やがて彼がターゲットから金をだまし取っては命も奪う危険人物であることを知る。

【感想】
前作に引き続き鑑賞、原作もしっかり読んでます!

とにかく原作コミックが面白い。
その世界観を崩さず、かつ映画ならではにするか?のせめぎ合いを期待。

まず脚本や演出ですが、これは本当に原作に忠実。
長いシリーズの中のどのストーリーを撮るのか、
前作との繋がりを考慮しつつ初見の観客にも解るようにするのか、
という2つの関門も難なくクリア。
世界観や細かな小ネタもしっかり拾っていて原作ファンも納得でしょう。

続いてキャスティング。
おなじみのメンバーはもはや鉄板。
脇を固める新メンバーもちょっと豪華すぎる、、、。
あくまでも演技派で揃えるあたり本気度を感じます。

一点だけ気になったのは平手友梨奈さんの「強さ」。
眼力の強さこそが彼女の魅力なのですが、
配役的にはもう少し「死んだ」役のできる方のほうがあっていたかな?とは感じました。

さてそれにしても見どころはアクションでしょう。
前回もすごかったのですが、今回もすごかった、、、。
おそらくは行政的な制約の多い国内撮影で、この水準。。
限界点に近いものを表現しきっていたのではないでしょうか。

1より2が面白いのも稀、原作に続きがある限りこのシリーズは観てみたいと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2021年12月04日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年114本目】映画「モーリタニアン・黒塗りの記録」観ました。

【解説・あらすじ】

モハメドゥ・ウルド・スラヒの著書を原作に描く社会派ドラマ。
弁護士たちが、アメリカ軍のグアンタナモ基地で何年も投獄生活を送るモーリタニア人青年の弁護を引き受ける。
ケヴィン・マクドナルドが監督を手掛け、ジョディ・フォスター、シェイリーン・ウッドリー、
ベネディクト・カンバーバッチらが弁護士を演じている。

モーリタニア人のモハメドゥ(タハール・ラヒム)は、アメリカ同時多発テロの容疑者として、キューバにあるアメリカ軍のグアンタナモ基地に収容されていた。
彼の弁護を引き受けた弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)とテリー・ダンカン(シェイリーン・ウッドリー)は、真相解明のため調査を開始する。
彼らに相対するのは、軍の弁護士であるステュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)だった。

【感想】
正義と正義の間に果たして真実は見つかるのか。
これが実話なことに戦慄を覚える、必見作でした。

まずストーリーの構成。
あくまでも法律の庇護のもと正義は守られるかといった点を一直線に語る切り口。
必要以上に感情論を挟まないので、こぼれ出る二人の弁護士の正義感が胸に突き刺さります。
また、憎悪と正義が交錯するときに起きる懸念に対する考察も鋭い。

そして演出。
またしてもカンバーバッチ!
“someone,but anyone” は今年の映画を代表する名台詞。
おそらく彼は大変な使命感を持ってこの役を選んだはず。
その覚悟には拍手、尊敬以外贈るものがないことすら悔しいレベル。
ジョディー・フォスターの法律を信じる執念、
モーリタニア人青年のそれでもアメリカ、敷いては人を信じる忍耐の演技。
もはやドキュメンタリーのような真実味、目を話してはいけないシーンの連続でした。

さて、それでも正義はあるのかという問題を考えると、よくぞ、とも思いました。
これが他の国、例えば忖度し放題のお国の場合、同じ結果が出ただろうかと思うと本当に心が凍る思いです。

「自由と赦すは同じ単語」

青年はそう語りましたが、僕にはそんな自信はない。きっと憎しみを残してしまう。

最後に流れるボブディランを聴きながら、自分の憎悪感情との向き合い方を心深く問いかけられる作品でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2021年11月28日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年113本目】映画「ベイビーわるきゅーれ」観ました。

【解説・あらすじ】

女子高生の殺し屋コンビの青春を描いたバイオレンスアクション。
人殺しの方法しか知らない二人が、高校卒業を機に一般社会になじもうと悪戦苦闘する。
監督・脚本・編集を阪元裕吾、アクション監督を園村健介が担当。
阪元監督作『ある用務員』に出演した高石あかりとスタントパフォーマーの伊澤彩織が主演を務めるほか、
三元雅芸、秋谷百音、うえきやサトシらが出演する。

女子高生の殺し屋・ちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、高校卒業後は普通の社会人として生活することになり戸惑っていた。
組織から委託される人殺し以外の経験がない二人は、公共料金の支払いといった日常生活における知識がなく、慣れない社会人生活に苦戦する。
さらに組織からルームシェアを命じられると、コミュニケーションに難があるまひろはアルバイトをこなすちさとに嫉妬し、二人の仲は悪化。
一方殺し屋稼業では、ヤクザとのトラブルに巻き込まれてしまう。

【感想】

ほのぼのとしたルームシェアの日常と、殺し屋稼業がハイブリッド!!

まずはストーリー。
女子のルームシェアの日常はゆるいビート、可愛らしさを基調に。
くすくす笑える系のあれです。

一転アクション。
これはもう呼吸してないぐらいのスピード、スピード、スピード!!!。
よどみなく、グイグイ加速していく、軽量級のもつクイックネスは全く緩急なし。
頂点がどこにあるのかわからない手数の多さ、技の多彩さに圧倒されました。

普通はお話でも動きでもタメを作りたくなるところをあえてこの手法。
アクション映画、緩急の付け方が本当に肝だと思うのですが、まさかまだこの手があったとは!

大変お見事だったと思います!!

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2021年11月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年112本目】映画「デット・ドント・ダイ」観ました。

【解説・あらすじ】

ジム・ジャームッシュが監督を務めたゾンビコメディー。
町にあふれ返ったゾンビと戦う人々を描く。
ビル・マーレイをはじめ、アダム・ドライヴァー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニーらが共演する。

ロバートソン署長(ビル・マーレイ)、ピーターソン巡査(アダム・ドライヴァー)、モリソン巡査(クロエ・セヴィニー)が見守るのどかな田舎町センターヴィルで、死者が墓場から次々とよみがえる。
ゾンビは生前の活動に引き寄せられるように町をさまよい、時間を追うごとに増殖していた。
三人の警察官や葬儀屋のゼルダ(ティルダ・スウィントン)、住民たちは、生き残りを懸けてゾンビの大群に立ち向かう。

【感想】
絶叫なし。
コメディといえばコメディ?
でも終始一貫、これこそジム・ジャーニッシュ!なゾンビ映画!!

お話はとてもシンプル。
ゾンビが現れて、人を襲って、主人公が対決する、以上でも以下でもなし。
でもそこはさすが「オフビートの神様」。
しっかりアメリカ社会にはびこる問題、スマホ依存症や差別主義etcといった事、物に対し批評精神をぶち込んできます(^o^)

トリビアだらけのこの映画は最後、超絶斜め上の展開で終幕していくのですが、
まあ、あれも有りっちゃ有り???としておきましょう。

これ、実は友人とamazonprimeの「ウォッチパーティー機能」を使って鑑賞したのですが、
誰も絶叫しないのが本当にツボ、アフターパーティーも結構盛り上がりました。

休日の昼下がりの息抜きに「観れる」作品だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.7です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2021年11月16日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年111本目】映画「由宇子の天秤」観ました。

【解説・あらすじ】

社会の情報化が急速に進む中、誰にでも降りかかる可能性がある困難を描く人間ドラマ。
ある事件を追う主人公が、その過程で自らの価値観を試されることになる。
春本雄二郎が脚本と監督などを手掛け、瀧内公美が主人公、父親を石研が演じ、梅田誠弘らが共演。
高崎フィルムコミッションの全面協力を得て、大半のシーンの撮影を高崎で行った。

ドキュメンタリーディレクターの由宇子(瀧内公美)は、自身の仕事に確固たる信念を持ち、
時には保守的な製作側とぶつかることもいとわなかった。
その一方で彼女は、父親の政志(光石研)が経営する塾の手助けをしながら、家族二人で力を合わせて生きてきた。
だがある日、政志が思いがけない行動をとったことにより、由宇子の信念を大きく揺るがす事件が起きる。

【感想】
正義とはなにか。
人が人を裁くことは本当に正しいのかを真正面から描いた、
まさしく力作でした。

まずテーマであるマスコミのあり方。
「社会の木鐸」。
マスコミは塗りつぶされそうな事実を可視化し、「権力」を監視し、社会正義を担保する最後の砦。
「第4の権力」
一方で権力として肥大すると本来取るべきバランスが崩れ暴走もするし腐敗もする。
この作品ではタイトル通り、それらを天秤にかけながら絶妙に表現されているところがまさにお見事。

演出もとても繊細。
登場人物の苦しい立ち位置を逃げずに撮りきっていいて、
「子供のずるさ」「大人の幼さ」といった咀嚼の難しいことにもきっちりチャレンジ。
真実の有り様、その解までのアプローチにこれまたきっちり観客を巻き添えにしていくのも野心的に感じました。

俳優陣、
瀧内さんを始め全員ゆらぎのある人間臭い演技。難役をこなせるメンバー構成も良かったと思います。

ただ、ラストシーンについてはちょっと意見が分かれそう。
どこでカットをいれてどこまで撮るのか、監督はきっと最後まで悩んだのではないかとも感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.1です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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2021年11月14日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年110本目】映画「クーリエ:最高機密の運び屋」観ました。

【解説・あらすじ】

ベネディクト・カンバーバッチ主演によるサスペンス。
セールスマンだった男が諜報活動に携わることになり、アメリカとソ連が全面衝突寸前に陥った「キューバ危機」を回避しようとする。
メガホンを取るのはドミニク・クック。
メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリーらが出演する。

1962年10月。
ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが明るみになり、対立状態にあったアメリカとソ連は衝突寸前に陥る。
このキューバ危機を回避するために、アメリカ中央情報局CIAとイギリス情報局秘密情報部MI6は、
スパイの経験など皆無だったイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィンにある諜報活動を依頼する。
それはモスクワに飛びソ連軍参謀本部情報総局GRUの高官と接触を重ね、彼から得た機密情報を西側に持ち帰るというものだった。

【感想】

お恥ずかしながらどうも世界史、とりわけ近現代史に疎く、
「キューバ危機」は言葉として知ってはいるがその深刻さはあまりわかってなかった状態での鑑賞でした。

まずはストーリー構成や演出。
一人のサラリーマンが大きな歴史の渦に巻き込まれていく様、とても説得力のある展開。
ワンシーン、ワンシーンの緊迫感もしっかり想像の上をいく。
まさしく「歴史の皮膚感覚」を再現していたと思います。

俳優陣の演技もまた素晴らしい。
カンバーバッチの肉体的アプローチはもはや作り込みの粋を超えていて、まさしく役に生きているとしか言いようがない。
これを観るだけでも価値のある、ちょっと映画の歴史に残りそう、、、。
注目すべきは子役や家族の絶妙な位置関係。
これも今も昔も変わらない大きな価値観をしっかり演じていたと思います。

さて、ややネタバレになります。

この映画、人によってここが!ってゆうシーンが異なるかもしれません。

僕的には2つ。
「バレエ」のシーンと「獄中対面」のシーンをあげておきたいと思います。

歴史をつくるのは英雄でもなければ高名な政治家、魑魅魍魎なスパイの織りなす駆け引き、しいては戦争なんかじゃない。
愛に支えられ、友情を育む、そんな純粋な市井の人々の繋がり、その奇跡、軌跡が歴史なのだと強く感じる、本当に貴重な映画体験でした!

【評価点・つけるとしたら】
☆4.3です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
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連絡先はこちらまで:0557-51-5600

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