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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2020年03月02日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2020年20本目】映画「ラストレター」観ました。

解説・あらすじ:
岩井俊二監督が体験した出来事を基にした物語で、松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治らが共演するラブストーリー。
初恋の人と再会したヒロイン、ヒロインを彼女の姉と誤解した小説家、母に送られる小説家からの手紙に返信を書く娘の、心の再生と成長が描かれる。
岩井監督の出身地である宮城県で撮影が行われ、音楽を『スワロウテイル』などで岩井と組んだ小林武史が担当する。

夫と子供と暮らす岸辺野裕里(松たか子)は、姉の未咲の葬儀で未咲の娘・鮎美(広瀬すず)と再会する。
鮎美は心の整理がついておらず、母が残した手紙を読むことができなかった。
裕里は未咲の同窓会で姉の死を伝えようとするが、未咲の同級生たちに未咲本人と勘違いされる。
そして裕里は、初恋の相手である小説家の乙坂鏡史郎(福山雅治)と連絡先を交換し、彼に手紙を送る。

感想:
SNS、特に画像や動画が全盛の世の中に、あえて「文章」で表現することを選んだ岩井俊二監督。
オールドスクールと批判されることにひるまなかった、その覚悟に拍手です!

ストーリーはそこはさすがの岩井ブランド、いつも通り、繊細で耽美的。
初恋をモチーフにしながらも、
「死生観と喪失」
「誕生や生きる喜び」
といった、生きることそのものに深く突き刺さるものでした。

また、キャスト陣も豪華かつその配役が素晴らしい。
福山雅治のベストアクトはこの作品だと後世言われると思いますし、
神木隆之介、広瀬すずの正しい処方箋がここにあり、
森七菜を見出したことだけでも評価されるのだろうと思いました。

それにしても、卒業式のシーン。
答辞の素晴らしさには心が、本当にギュッとしてしまい、
涙が溢れました。

「ラブレター」世代の40代はもちろん、幅広い年齢の方にみてもらいたい作品でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です!

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2020年03月01日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2020年19本目】映画「クロッシング」観ました。

解説・あらすじ:
キム・テギュン監督が、生きるために北朝鮮から中国へ渡った父子の悲劇を描いた人間ドラマ。
100人近い脱北者への取材を基に北朝鮮の現実に根ざした骨太なストーリーに仕立て、
第81回アカデミー賞外国語映画部門賞の韓国代表作品に選ばれた。
過酷な運命に翻弄される主人公をチャ・インピョが熱演。
脱北経路を描くため、中国やモンゴルで撮影された雄大な映像美も見どころ。

中国国境に近い北朝鮮の村で妻子と幸せに暮らすヨンス(チャ・インピョ)だったが、ある日妻が肺結核を患う。
風邪薬さえ手に入らない状況に彼は中国へ出稼ぎに行くが、不法な現場が発覚し警察に追われる身に。
その間に病状が悪化した妻は亡くなり、一人残された11歳の息子ジュニ(シン・ミョンチョル)は父を探しに家を離れる。

感想:
貧しいながらも幸せに生きる。
この世界にはいかなる政治環境でもささやかに生きる人達がいて、
そんな些細な日常も、圧政の中粛清されていく。。。

悲劇。
ただただ悲劇。

中国やモンゴルの美しい、雄大な景色、
ラストシーンからエンディングへ向けてのお話の進行、
父親の純朴さ、少年の無垢さがただただ悲しい。

これは、過去ではなく、現代の物語。
目を逸らしたい、
でも逸してはいけない、世界の現実。

号泣必死ですが、ぜひ多くの人に触れてほしい作品でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です!

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2020年02月28日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2020年18本目】映画「ザ・ネゴシエーション」観ました。

解説・あらすじ:
ヒョンビンが悪役に挑んだサスペンス。
ソン・イェジンが交渉人を演じ、14時間のタイムリミットを前に警察側と犯人の緊迫したやり取りを映し出す。
キム・サンホやチャン・ヨンナムらが脇を固める。

ソウル市警危機交渉班警部補のハ・チェユン(ソン・イェジン)は、犯人との交渉中に人質と犯人を死なせてしまう。
10日後、彼女が責任を取って辞めようとしていた矢先にバンコクから応援要請が飛び込んでくる。
犯人のミン・テグ(ヒョンビン)が、危機交渉班チーム長と韓国人記者を人質にして、ハ・チェユンを交渉の相手に指名したためだった。

感想:
またしても韓国映画のパワーにヤラれてしまいました!
交渉人をテーマにしたお話はよくあるパターンだとは思うのですが、記憶の中の色んな作品と比べても心理戦の緊迫感は超一級。
展開も韓国の社会背景をモチーフにしつつ、誰も知りうるテーマに帰結させていて、更には伏線の回収も見事!
アクション映画としてもバランス良く、良い意味でグロさも保たれていたように思います。
惜しい点があるとすれば、交渉人としての立ち位置がもっと揺さぶられても良い、ぐらい。
サスペンス&アクションの傑作、コレは観ておいて損はないと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.1です!

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2020年02月27日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2020年17本目】映画「こはく」観ました。

幼いころに別れた父親を兄と一緒に捜す男の姿を描いた人間ドラマ。
『ゆらり』などの横尾初喜監督が小さいころに体験したエピソードに基づいて故郷の長崎県で撮影を行い、
『名前』などの守口悠介が脚本を手掛けた。
主人公に井浦新、主人公の兄をお笑い芸人「アキラ100%」大橋彰が演じる。

長崎県で父親から受け継いだガラス細工会社を営む亮太(井浦新)は、
父親と同じように離婚を経験し子供たちと会うことができなかったが、再婚した妻から妊娠を知らされる。
ある日亮太は、虚言癖のある兄の章一(大橋彰)から、幼いころに別れた父親を街で見かけたと告げられ驚く。
亮太は、章一と一緒に父親を捜そうとする。

感想:
行ったこともない街の、何故か懐かしい風景が印象的な映画でした。
新さんもアキラ100%こと大橋さんも、脇を固める脇役陣も熱演かつ豪華。
ただ、お話はすこしありきたり?に感じました。。
父親を追い、探し求める主役ふたりの動機づけや、伏線の回収、
シーンのつながりが良く言えば緩やか、率直に言えばぬるく弱い。。
もう少し突っ込んだ「深み」があれば、
「そこのみて光り輝く」や「オーバフェンス」に負けない、長崎三部作も作れそうなテーマだと思いましたのでちょっと惜しい!

【評価点・つけるとしたら】
☆3.5です。

ちなみに
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by alcyon | 映画観た
2020年02月24日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2020年16本目】映画「WE ARE LITTLE ZOMBIES」観ました。

解説・あらすじ:
『そうして私たちはプールに金魚を、』が第33回サンダンス映画祭短編部門グランプリを受賞した長久允監督の長編デビュー作。
感情を失った子供たちが、音楽を通じて成長していく姿を描く。
『そして父になる』などの二宮慶多、『クソ野郎と美しき世界』の中島セナらが少年少女を演じ、
佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮、佐野史郎、菊地凛子、永瀬正敏らが共演した。

両親を亡くし火葬場で出会ったヒカリ(二宮慶多)、イシ(水野哲志)、タケムラ(奥村門土)、イクコ(中島セナ)は、
感情を失った自分たちの心を取り戻すため、それぞれの家を巡り始める。
やがてたどり着いたゴミ捨て場で、LITTLE ZOMBIES というバンドを結成。
そこで撮った映像が話題を呼び、社会現象になるほどのヒットを記録する。

感想:
無名の子役を実力派俳優陣で脇を固める、結構豪華な映画でした。
冷めた語り口調、無機質感、モノローグの組み合わせを基調に、
ビビットな映像を織り込んでいく活写はとても新鮮で、良い意味でとても異色。
行きていくのに必死なオトナの業の深さと、どこまでもクールなコドモの理性の対比も興味深かったです。
なにより、音楽・劇伴の取り扱いが絶妙。
エモい!すっごいエモい!

そうして私たちはプールに金魚を、」(27分くらいの短編です、こちらも必見!)も合わせてみましたが、
監督の作家性には震えるものがありました。
今後も大注目だと思います。

【評価点・つけるとしたら】

☆3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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☆3 ・・・劇場で観る価値有り
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by alcyon | 映画観た
2020年02月21日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2020年15本目】映画「プロメア」観ました。

解説・あらすじ:
アニメ「キルラキル」の今石洋之監督と脚本の中島かずきが再び組んだ劇場版アニメ。
炎を自在に操る集団によって危機に陥った世界を舞台に、主人公と宿敵の戦いが描かれる。
ボイスキャストは『聖の青春』などの松山ケンイチ、『BLEACH』などの早乙女太一、
ドラマ「半沢直樹」などの堺雅人のほか、声優の佐倉綾音、吉野裕行、小山力也、小清水亜美ら。

炎をコントロールできる突然変異のミュータント“バーニッシュ”の出現で、
全世界の半分が焼失した大惨事「世界大炎上」から30年後、“マッドバーニッシュ”を名乗る攻撃的な集団が再び世界を襲う。
そしてバーニッシュ対策の高機動救命消防隊“バーニングレスキュー”の熱血新人隊員ガロ・ティモスと、
マッドバーニッシュを率いるリオ・フォーティアの戦いが始まる。

感想:
独特な世界観、際立った色彩、突き抜けた音楽で綴る、異色のアニメーションでした。
はじめはその独特の色彩になかなか慣れることができずちょっと苦労しましたが、
越えれば結構な中毒性、、。
お話の筋も現代にも置き換えられる普遍的なテーマを扱っていて興味深かったです。
ただ、結論がシンプルすぎ、そこまで勧善懲悪に仕上げなくても、、、と感じるところもあり、
映画的余韻のようなものには少し物足りなくも感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.7ぐらいです。ボイスキャストも俳優声優は少し浮いて感じました。

ちなみに
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2020年02月18日

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【観た/2020年14本目】映画「火口のふたり」観ました。

解説・あらすじ:
直木賞作家の白石一文の小説を原作にした衝撃作。再会した男女が、次第に愛の嵐にのみ込まれていく。
『大鹿村騒動記』などの脚本家で、『この国の空』では監督を務めた荒井晴彦がメガホンを取る。
『素敵なダイナマイトスキャンダル』などの柄本佑と『彼女の人生は間違いじゃない』などの瀧内公美が主人公の男女を演じる。

東日本大震災から7年目の夏、離婚し、再就職先も倒産してしまった永原賢治(柄本佑)は、
かつて恋人だった佐藤直子(瀧内公美)の結婚式に出るため郷里の秋田に帰省する。
久々に再会した賢治と直子は、ふとしたきっかけでかつてのようにお互いを求め合う。

感想:
最初から最後まで、人間の三大欲求、特にエロスを貫いた作品でした。
その徹頭徹尾ぶり、もはや清々しいほど。
俳優二人の演技もまさに体当たり。
身体表現が言葉を越えてゆく、静かな雄弁さは圧巻。
特に瀧内さんの肉体的説得力には絶句しました。
残念だったのはお話の急激な破綻ぶり。
その結末はかろうじて受容したとしても、
尺の長さからすればもう少しうまく着地できたのではと感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.7です。

ちなみに
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2020年02月17日

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【観た/2020年13本目】映画「ガリーボーイ」観ました。

解説・あらすじ:
インドのヒップホップアーティスト、Naezyの軌跡をベースにしたヒューマンドラマ。
スラムに生まれ育った青年がヒップホップと出会って希望を見いだす。
メガホンを取るのは『慕情のアンソロジー』などのゾーヤー・アクタル。
『パドマーワト 女神の誕生』などのランヴィール・シン、
『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』などのアーリヤー・バットらが出演する。

大学生のムラド(ランヴィール・シン)は、ムンバイのスラム街に生まれた。
彼は学費を送ってくれる両親に黙って裕福な家の娘と交際し、地元の悪友とつるんでいた。
ある日、大学のキャンパスでフリースタイルのラップパフォーマンスをする学生 MC Sher(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)と出会ってラップに魅せられた彼は、
フリースタイルのラップ大会での優勝を目指す。

感想:
率直に言って「大好物」!
貧困層からの脱出をマイク一本で目指す、青春成長ストーリーでした!
肝心の音楽はヒップホップカルチャーに疎い僕のような新参者でも「よく分かる」安心設計。
ストーリーも家族や恋人との関係で悩む姿や、友との出会い、
「恨みつらみのない」正しいライバル関係、、、。
とてもバランス良くまとまっていたと思います。
更にはインドにおける格差問題や因習といったストーリーもしっかり絡め、
これは僕の、私の物語だと深く突き刺さる展開。
多様性を保ちながら、且つ、普遍的なものに昇華させていたところは、
インド映画の深さを感じずにはいられませんでした。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。惜しむらくはせっかくの音楽、録音の良くないところが何箇所かあり、あれー、どうして?そこだけマイナスです。。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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2020年02月14日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
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【観た/2020年12本目】映画「グレートバトル」観ました。

解説・あらすじ:
唐による高句麗侵攻を題材に、大軍に立ち向かった高句麗・安市城の戦士たちを描いた歴史アクション。
『僕のヤクザみたいな恋人』などのキム・グァンシクがメガホンを取り、
『銀魂』などのチャン・ジェウクが武術監督を担当した。
実際に存在した伝説の武将を『ザ・キング』などのチョ・インソンが演じ、
ナム・ジュヒョク、パク・ソンウン、ペ・ソンウらが共演した。

西暦645年。
朝鮮半島の支配をもくろむ唐の皇帝・太宗(パク・ソンウン)は、
20万人を超える大軍を率いて高句麗へと攻め込み、都の平壌を目指そうとしていた。
各地の城が次々と陥落していく中、安市城の城主ヤン・マンチュン(チョ・インソン)は、
国、そして高句麗の民を守るため、わずか5,000人の兵を率いて戦いに挑む。

感想:
史実に基づく歴史大作でした。
まず、なにより脚色がうまい!
危機の連続性や戦闘シーンのバラエティの豊かさでハラハラ・ドキドキさせ、
見る者の感情を揺さぶる巧みな人物描写で涙を誘う。
特に「豪胆で武に長けて、それでいて人情に厚く民に慕われる」城主の設定は本当に見事で、普遍性もあり。
予算が多いとかだけでなく、その技術、演出、全てにおいて確かに世界を見据えた基準値の高い映画だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。ただ、もう少し戦闘シーンに血がほしいのが悩ましい、、、。

ちなみに
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by alcyon | 映画観た
2020年02月12日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2020年11本目】映画「工作 黒金星と呼ばれた男」観ました。

解説・あらすじ:
核開発をめぐって緊迫する朝鮮半島を舞台に、北朝鮮への潜入捜査を命じられた実在のスパイの工作活動を描いたサスペンス。
両国の政治的な思惑が絡み合う中で、心理戦が繰り広げられる。
主人公を『華麗なるリベンジ』などのファン・ジョンミンが演じるほか、
『目撃者』などのイ・ソンミン、『犯人は生首に訊け』などのチョ・ジヌンらが共演。
『群盗』などのユン・ジョンビンが監督を務めた。

1992年、軍人のパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は北朝鮮の核開発の実態を把握するため、
コードネーム「黒金星」という工作員として北に潜入する。
3年にわたる慎重な工作活動の末、彼は北朝鮮高官や上層部と確固たる信頼関係を築く。
しかし1997年、大統領選挙をめぐる祖国と北側の裏取引によって、命懸けで行ってきた工作活動の意味が問われる事態となる。

感想:
またしてもファン・ジョンミン!
この難しい設定にこの角度からのアプローチ!
彼以外、世界の誰がこの役をリアルに感じさせることが出来るのか!
配役はまさに完璧だったと思います。

また、国と国、政治と政治、どす黒い腹のさぐりあい、その陰謀渦巻く中、
ほんの一握りの良心を掬い取ってみせる鮮やかな演出も素晴らしい。
国家の暗部に対する切り込み方、その覚悟もスタッフ陣の殺気のようなものすら感じます。

僕は映画の尺(長さ)をとても気にするのですが、全然長くも短くも感じない、実に計算された作品でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.1です!実話である、というのが更にお話の深さを感じさせます。

ちなみに
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